この記事を読めば分かること
- どんな人が職場で重宝されるか
- 仕事をする上で、普段何を意識すればよいのか
会社にいると、職場で「重宝される人」と「重宝されない人」がいます。
重宝される人は、上司や部下からの信頼が厚く、また他の部署からも一目置かれる存在となります。
そういった、職場で「重宝される人」にはどんな特徴があるのでしょうか。
ここでは、その特徴について4つ挙げてみました。
提案ができる人
職場で重宝される人の最初の特徴は「提案ができる人」です。
たとえば、仕事に関して部下から質問を受けるとき、好感度が高い部下はどちらでしょうか?
- 「〇〇の件について、どのように進めたらよろしいですか?」
- 「〇〇の件について、~~までに××の手順で進めようと思うのですが、いかがでしょうか?」
おそらく、多くの方が後者の部下を選択するでしょう。これは、仕事の進め方について、部下から「提案」を受けているからです。
なぜ提案する人が重宝されるのでしょうか。
それは、多くの人がゴールまでの道筋を明確にイメージできていないからです。
上司に限らず人は、日ごろからたくさんのことを考えいます。
当然、全てのタスクについて明確にゴールをイメージできているわけではありません。
ですから、その人なりにゴールまでの道筋を提案されると、イメージしやすくなるのです。
また、提案するということは、提案した本人にもメリットがあります。
それは、自分自身の進めやすいやり方で進められるということです。
自分で提案した内容は、当然、ゴールまでの道筋が明確にイメージできています。
そのため、進め方についても自分のやりやすいように進めることができるからです。
反対に、「どのように進めましょうか?」と聞いた場合、どんなデメリットが起きるでしょうか。
1つは、急に振られた上司に負荷がかかります。
ゴールまでの道筋をイメージしていたわけではないのに、急に「どうすればいいですか?」と聞かれても、上司も困るわけです。
(上司によっては、これだけで不機嫌になる人もいるので注意です。)
そんななか、上司も何とか知恵を絞って「~~で進めたらいいんじゃないか?」と回答されたとします。
果たして、その進め方は本当に適切でしょうか?仕事の細かいところは、上司よりも担当が一番よくわかっています。
担当ベースで「そのやり方は現実的じゃない」と感じたとしても、上司から「~~のように進めた方がいい」と言われたら、他のやり方を取りようがありません。
結果、上司にも負荷がかかり、担当も現実的じゃない進め方をしなければならない、というデメリットがあるのです。
提案の重要性は、上司と部下の関係だけではありません。顧客・取引先・他部門など、「外」との関係においてはいつも重要になります。
「どうすればいいでしょうか?」ではなく「このような進め方でいかがでしょうか?」と常に言えるような人は、職場でも重宝されるでしょう。
傾聴できる人
重宝される人材2つ目として、「傾聴ができる人」が挙げられます。
傾聴とは、英語だと「Active Listening」となり、名前のとおり「積極的に聞くこと」を言います。
傾聴はあらゆる場面において、重要です。それは、状況を的確に把握するために不可欠な能力だからです。
たとえば、お客さんからとある製品の注文が入ったとします。
お客さんからの注文書には「〇〇製品を××個」としか情報がなかったとします。
しかし、お客さまのニーズを満たすためには、その他さまざまな要素を加味しなければいけません。
- 納期
- お客さまの在庫状況
- 使用する素材
- 配送ルート
- 支払サイト
- 今後の納品スケジュール
これらの要素を加味して初めて、お客さまの要望を満たした、といえます。
こういった要素を加味するためには、自分から積極的に聞きにいかないといけないのです。
そういった質問を重ねているうちに、新たな発見があるかもしれません。
場合によっては、注文の内容を変更してもらう必要もあるかもしれません。
傾聴する、ということは、相手の状況をきちんと把握するだけではなく、コミュニケーションを通して一番いい提案をすることにも繋がります。
「耳が2つで口が1つなのは、しゃべることの2倍聞くべきだから」という格言があります。
人はつい「話すこと」に重きを置きがちですが、話すこと以上に「聴くこと」が大事なのです。
得意分野を持っている人
重宝される人の特徴3つ目は、「得意分野を持っている人」です。
職場において、全ての完璧にこなすことは不可能でしょう。
しかし、仕事における能力として、何か1つでも秀でた部分があると、職場では重宝されます。
もちろん、仕事に直接関係あるスキルが誰よりも得意であれば、それがベストです。
営業であればお客さんへの提案力、経理部であれな数字に強く計算が早い、SEであればプログラムの知識に長けている、など。
しかし、全員がそういった能力に秀でているわけではありません。
ここでいう「得意分野」とは、普段の仕事のちょっとした部分でのことです。
たとえば、「WORDの使い方は誰よりも詳しい」「電話応対は誰よりも丁寧」「お客さんのところへ誰よりも足しげく通っている」など。
これらは、仕事の成果に直接つながる能力ではないかもしれません。しかし、こういうささいな得意分野を持っていると、職場では一目置かれます。
「~~といえば〇〇さん」といった具合に、プラスの印象が付きやすくなるのです。
職場で誰よりも成果を上げることは至難の業です。競争もあり、全員が1位になることはできません。
分野を絞って、小さいセグメントで「1位」を獲得することで、職場でも一目置かれる存在になれるのです。
継続できる人
最後にご紹介するのは、「継続できる人」です。
1つの仕事を、5年・10年と継続してこれた人は、それだけで職場に重宝されやすくなります。
継続して仕事をしていくと、ノウハウがたまります。仕事の進め方、トラブルの対処方法、過去の経緯など、職場に必要なノウハウがその人の経験に蓄積されるのです。
これは、職場にとっては欠かせないノウハウです。
たとえば、上司が異動になって新しい上司が来たとします。その上司は、少なくともその職場のことはあまり知らないでしょう。
そんななか新しい上司は、長年その仕事を担当してきた人のことをないがしろにはできません。その担当者に教えてもらわなければ、仕事が回らないからです。
また、継続はそのまま「ブランド」に変わります。「創業100年のうなぎ屋」と同様、続けてきた事実そのものが価値に変わるからです。
「〇〇の仕事といえば、××さん」と言われ、頼られるようになるのです。
「今の仕事が自分に合ってないんじゃないか」「いつまでも同じ部署にいて本当に大丈夫だろうか」と不安になる人もいるかもしれません。
しかし、続けること自体が、あなたの成長・信頼・ブランドにつながります。
腐らずあきらめず続けていくことが、成功への近道になるのではないでしょうか。
まとめ
職場で重宝される人材について、以下のとおりご紹介しました。
- 提案できる人
- 傾聴できる人
- 得意分野を持っている人
- 継続できる人
これらのことは、「じゃあ明日から急にやってください」と言われても、なかなかできることではないかもしれません。
しかし、普段からこういった意識を持っていることで、少しずつ改善ができることです。
職場でより重宝される人材となるために、今日からちょっと意識しながら仕事に取り組んでみてはいかがでしょうか。