この記事を読めば分かること
- インターネットとインナーネット
- エリートビジネスマンの習慣
外資系企業やグローバル企業に勤めている、いわゆるエリートビジネスマン。
日々の膨大な仕事をこなし、強いプレッシャーに晒されている彼ら。そんな彼らが仕事をこなすには彼らの"習慣"に秘訣があります。
今回の記事では、エリートビジネスマンが取り入れている習慣についてご紹介します。
なお、記事執筆にあたり、Googleのブランドマーケティング部門で活躍するエリートビジネスマンが執筆したリセット ~Google流 最高の自分を引き出す5つの方法~を参考にしています。
身体や心の声に耳を傾ける
エリートビジネスマンは、自分自身が今どのような状態となっているかをよく把握しています。自分自身の状態をを把握するために、身体や心の声にもっと耳を傾ける必要があります。
心や身体は日々、消耗しています。本来であれば、身体が疲れたら休み、心がすり減ったら精神を落ち着かせる必要があります。身体や心の声に耳を傾ける必要があるのです。
しかし、現代ではインターネットやテレビなどを通じて、人々は大量の情報にさらされています。外部の情報ばかりに意識が向いてしまい、自分自身の声に耳を傾ける機会が減っているのです。
その結果、身体や心をすり減ってきても、それに気づかないことがあります。疲れているのに自覚ができず、「もっと頑張れる」「もっとできる」と思い込んでしまうのです。
リセット ~Google流 最高の自分を引き出す5つの方法~では、この身体や心の声のことを"インナーネット(Inner Net)”と呼んでいます。インターネットが外部からの情報であれば、インナーネットは内部からの情報、つまりあなたの身体や心からのメッセージです。このメッセージにいかにして気づくかが重要なのです。
仕事のパフォーマンスが落ちたり、感情的に不安定になる人の多くが、自分自身の心の声に耳を傾けることができていません。日々、バタバタと忙しく生活している人は、一度立ち止まってみてください。
そして、静かな場所で自分自身に「疲れていないか?」「無理していないか?」と自問自答してあげてください。そうして自分自身の状態を把握してあげることが、パフォーマンスを上げる第一歩となります。
マインドフルネス瞑想を行う
エリートビジネスマンの間で、今もっとも注目されているのが瞑想です。
瞑想は"インナーネット"に接続するために最も優れた取り組みです。
呼吸を整えて「今ここ」を意識することで、自分自身の内なる声を聴くことができます。
医学的にもその効果が認められつつあり、瞑想が高血圧や血糖値コントロール、脳機能の改善につながることも分かっています。
また、気軽にできること、体力に自信がない人でもできることも人気の理由でしょう。
静かな場所で瞑想を行うことで、疲れた身体と心をいやすことができるのです。
デジタルデトックス
では、どのようにしてインナーネット、つまり身体や心の声を聴くことができるのでしょうか。
1つは、デジタルデトックスが挙げられます。
デジタルデトックスとは、スマホやパソコンなどの電子機器から離れて生活することを言います。デジタルデトックスはアメリカで流行し始め、今では電子機器などに一切触れない「デジタルデトックスツアー」も開催されているほどです。
なぜ、デジタルデトックスが注目されているのでしょうか。それは、外部からの情報を極力シャットアウトするためです。
人々は今、日々たくさんの情報に晒されています。特にスマホやパソコンからはインターネットを通じて無限に情報を得ることができます。それらの情報に脳の処理が追い付かずに、脳がフロー状態に陥っているのです。
それらが必要な情報であればまだいいかもしれません。しかし、インターネットから得られる情報の多くは、生きていくうえでさほど重要ではない情報ばかりです。特に、SNSから得る情報は、あなたが必要と判断した情報ばかりではなく、無意識に流れ込んでくる無用な情報がほとんどです。
そういった無用な情報が、あなたを疲れさせているのです。
デジタルデトックスを行うスマホやパソコンから意識的に離れることで、そういった無用な情報から身を守る効果があります。
もちろん、今の時代で、スマホやパソコンの使用をゼロにすることはできないでしょう。まずは、パソコンやスマホの使用を必要最低限にする、ダラダラとネットサーフィンやSNSをしない、などを心がけてみるといいでしょう。それだけでも、デジタルデトックスの効果が出てきます。
睡眠の質を上げる
エリートビジネスマンは、睡眠にこだわります。
リセット ~Google流 最高の自分を引き出す5つの方法~でも、成功で最も大事なことは睡眠だと述べています。
ラットで行った睡眠に関する実験では、睡眠不足のラットは食欲旺盛にも関わらず、体毛が抜け落ち体温が下がり、32日後にはすべてのラットが死んでしまうそうです。
アメリカのビジネス系メディア「ハフィントンポスト」の創始者、アリアナ・ハフィントンは、質のいい睡眠をとることで、生活も、仕事も、人間関係も、劇的に改善すると述べています。
1日の1/4~1/3を占める睡眠。その睡眠の質を高めることこそ、パフォーマンス向上につながります。
シングルタスクを心がける
仕事を進める際は、自分が今やるべき仕事1つに集中して取り組むべきです。
というのも、複数のことを同時に行う"マルチタスク"を行うと、タスクを切り替えるときに余分な時間を取ってしまうからです。マルチタスクで仕事をすると、シングルタスクと比べて全体の作業時間が25%も増えることがあるそうです。
シングルタスクを心がけるために、仕事の優先順位を決めて、「重要な仕事」から着手していくと、パフォーマンスは大きく向上するでしょう。
参考書籍
リセット ~Google流 最高の自分を引き出す5つの方法~ (ゴーピ・カライル著)
まとめ
エリート社員が行っている習慣について見てきました。
インターネットが発達した今の時代、情報を手に入れることは簡単になりました。
しかし、その分自分自身の声を聴くことが疎かになってきていると感じます。
インターネットとインナーネット。これら2つをいかにして両立させていけるか。
これからの社会を生きていくにはそういったスキルが必要不可欠となるのかもしれません。