この記事を読めば分かること
- デジタルデトックスの重要性
- プチ・デジタルデトック⇔デジタルドトックス の違い
- 実際にプチ・デジタルデトックスを実践して私が感じた効果
デジタルデトックスという言葉を聞いたことがあるでしょうか。
デジタルデトックスは、
- スマホ
- パソコン
- テレビ
などの電子機器から一定期間離れ、本来の自分を取り戻す健康法です。
米国発のこの健康法は、一流企業で働くエリートビジネスマンを中心に生活に取り入れている方が増えています。
しかし、デジタルデトックスといっても、現代社会でスマホやパソコンなしに生活を送るのは、不可能と言っていいでしょう。
そこで、この記事ではデジタルデトックスよりも緩い「プチ・デジタルデトックス」についてご紹介します。
また、プチ・デジタルデトックスを実際に経験して感じた効果についてもご紹介します。
目次
そもそもデジタルデトックスとは?
デジタルデトックスとは、電子機器から身を遠ざけ、身体や心の疲れをいやす米国発の健康法です。
ここでいう電子機器とは、以下のようなものを言います。
- スマートフォン
- タブレット
- パソコン
- テレビ
- ゲーム機
これらの電子機器では、たえずさまざまな情報が流れています。
- テレビ番組
- ネットサーフィン
- SNS
- インターネット通販
- オンラインゲーム
など、人々を夢中にさせるコンテンツが無限に存在しているのです。
こういったコンテンツは、娯楽になる反面、たえず触れ続けていることで、さまざまな弊害をもたらします。
電子機器やコンテンツがもたらす弊害
- 脳疲労がたまる
- 目が休まらない
- 睡眠の質が落ちる
- 落ち着きがなくなる
- 時間にゆとりを持てない
- 人との会話が減る
電子機器やコンテンツに触れ続けることで、これだけの弊害をもたらします。
絶えずスマホやパソコン、テレビを見続けることで、あなたの脳や身体が休まるヒマがないのです。
特に、スマートフォンがもたらす悪影響は顕著です。今や、スマートフォン1つで、
- SNS
- ネットサーフィン
- ゲーム
など、さまざまな情報・さまざまなコンテンツがいつでもどこでも入手できるようになりました。
スマホがあれば、通勤中も休憩中も、家で過ごす時間も夜寝る前も、スマホを観て過ごすことができてしまうのです。
結果、冒頭にあげたさまざまな悪影響が出てくるのです。
電子機器から物理的に遠ざかるデジタル・デトックス
そこで米国から生まれたのが「デジタル・デトックス」という健康法です。
このデジタルデトックスは、シリコンバレーでの流行したことがきっかけでブームとなりました。
AppleやGoogleなどITの代名詞と呼ぶべき会社があるシリコンバレーで、「IT断ち」にも近いデジタル・デトックスが行われていることは意外でしょう。
しかし、世界でもっとも「パフォーマンス」を追究しているシリコンバレーのエリートが実践している、というと、とても説得力があります。
米国でのデジタルデトックスは、電子機器から物理的に遠ざかるのが一般的です。たとえば、
- デジタル・デトックス専門の療養所へ行く
- 郊外のキャンプ地へ行き、スマホやパソコンは電源を切ってロッカーにしまう
- 自宅にスマホを置いて、ジムへ行く
- スマホの電源を基本的にはOFFにしておく
などをいいます。
スマホやパソコンを身の回りに置かないようにして、強制的に電子機器を遠ざけてしまうのです。
このようにして、ゆとりある時間を家族や友人と過ごし、「電子機器の毒」を抜くのです。
プチ・デジタルデトックスとは?
たしかに、電子機器から物理的に遠ざかってしまえば、効果的でしょう。
しかし、これを私たちが実際に取り組むことはできるでしょうか?
電子機器から完全に遠ざかると、逆に次のような弊害が生まれます。
完全なデジタルデトックスの弊害
- そもそもパソコンがなければ仕事が進まない
- 緊急の連絡を受けることができない
- 必要な調べ物ができない
- LINEやTwitterからの通知に反応できない
- 映画やテレビが趣味の場合、日常の楽しみが減る
このように、電子機器を日常から完全に切り離してしまうと、この現代社会で生きていくことはもはや難しいでしょう。
そこで、私も実際に実践している「プチ・デジタルデトックス」がおすすめなのです。
プチ・デジタルデトックスの基本的な考え方
プチ・デジタルデトックスの基本的な考え方は、シンプルです。それは
- スマホやパソコンなどの使用を、必要最低限にする
たったこれだけのことです。
このシンプルな考え方がとても大切なのです。というにも、我々は普段、必要以上にスマホやパソコンを使いすぎているからです。
普段、あなたはこのような生活をしていませんか?
- 空いた時間があればスマホをチェックしている
- 特に知りたいこともないのに、とりあえずYahooを開く
- SNSで他人の投稿をダラダラと見ている
- 通勤中はずっとスマホ
- 休み時間もずっとスマホ
- トイレの個室にこもってスマホ
- お昼休みはデスクの会社パソコンでネットサーフィン
- 家ではずっとテレビがついている
- ベッドに入ってからも横になりながらスマホ
心当たりがある人も多いのではないでしょうか?
仕事でパソコンやスマホを使うのは仕方ありません。使わないともはや仕事になりません。
しかし、それ以外の時間にも、あまりに多くの時間、電子機器に触れ続けています。仕事以外での電子機器の利用があまりにも多いのです。
そういった時間を極力減らしていくことが、「プチ・デジタルデトックス」なのです。
プチ・デジタルデトックスの方法
それでは、具体的にプチ・デジタルデトックスはどのように行えばいいでしょうか。
一言で言えば、「なるべくスマホやパソコンを見ない」ということに尽きます。
ただし、「プチ・デジタルデトックス」の厳密な定義があるわけではないので、ここでは私が実践している方法についてお伝えします。
- 通勤中や休憩中などの、スキマ時間でのスマホ使用をやめる
- 本当に調べたい、知りたいこと以外は検索しない
- 家族や友人、職場など必要な連絡はきちんとする
- スマホを見ていた時間を、本や新聞を読む時間にかえる
- 家では子供と遊んだり(ゲーム以外)、家族との時間を大事にする
- 夜9時以降は、スマホやパソコン、テレビを見ない
- 夜寝るとき、布団から離れた場所にスマホを置いておく
- ちょっとしたメモや考えを整理するときは、パソコンでなくノートを使う
- SNSのチェックや確認は、スマホでなくパソコンを使う
- 意識して、遠くのものを見る習慣をつける
上記のとおり、今まで不必要にスマホやパソコンを触っていた時間を、意識的に減らすように心がけています。
ちょっとしたスキマ時間や家族との団らんの時間も、スマホが手元にあるとつい手が伸びてしまいます。いったんスマホを開いてしまうと、SNSやインターネット、電子書籍や動画サイトに及んでしまい、ダラダラとスマホを見てしまいます。
そうならないよう、「必要なとき以外はスマホを見ない」を心がけるのです。
また、仕事においても、パソコンでなくともできることは、極力パソコン以外のツールを使って仕事をしています。
たとえば、提案書やプレゼン資料を作るときも、いきなりOfficeを開くのではなく、まずはノートなどに構成やイメージ図を書き出します。ある程度、内容が固まったところで、初めてWordやPowerPointに着手するのです。
こうするだけでも、パソコンの使用時間をぐっと減らすことができます。
実際に、上記のように意識してみると、普段いかにスマホやパソコンを必要以上に触っていたかが分かります。
「スマホやパソコンは生活に必要だから、デジタルデトックスは無理・・・」と思っていた方も、実際は必要以上に使っていることがほとんどなのです。
プチ・デジタルデトックスを継続して感じた効果とは
私自身、プチ・デジタルデトックスを1年ほど前から、意識的に行っています。私が感じているプチ・デジタルデトックスの効果は以下のとおりです。
- 疲れを感じづらくなる
- 頭がスッキリする
- イライラしづらくなる
- 言葉がスムーズに出てくる
- 肩こりが改善される
- 集中力が高まる
- 寝つきや寝起きがよくなる
- 家族と過ごす時間が増える
- 不安感が減る
ただし、1年のあいだ徹底したデジタル断ちをしていたわけではありません。ときどきは、夜中にテレビを見たり、通勤中にスマホを見てしまったりします。
そんな生活が何日か続くだけで、ドッと疲れが出たりします。「あ、そういえば最近、スマホやテレビを使ってばかりだな・・」と思い返し、プチ・デジタルデトックスを行う・・・という生活を繰り返しています。
しかし、そんなユルく行うデジタルデトックスでも、十分な効果を感じられます。疲れがたまっているときなどは、1日、プチ・デジタルデトックスを行うだけで、翌日にはすっかり元気になったりします。
これらの効果は、デジタル・デトックスによるさまざまな要素が複合的に表れた結果だと思っています。
【スマホやパソコンを極力触らないことで・・・】
- ぼーっとする時間が増える ⇒ 脳を休ませる
- 夜寝る前のスマホをやめる ⇒ 睡眠の質が上がる
- SNSを不必要に見ない ⇒ 他人の投稿に一喜一憂しない
- 時間や心にゆとりが生まれる ⇒ 子供や家族に対してゆとりをもって接する
身体や心が改善されるだけでなく、周囲との人間関係も改善されることを実感しています。
日常生活で不便に感じることはないか?
デジタルデトックスをやる前は、
- SNSのトレンドに乗り遅れてしまったらどうしよう
- 自分の楽しみが減って、逆にストレスがたまるんじゃないか
- 大事な連絡を見逃してしまったらどうしよう
などの不安がありました。しかし、実際にやってみると、これらの心配は杞憂だということが分かりました。
たしかにスマホやパソコンでの楽しみは減ってしまいます。しかし、反対にスマホ以外での楽しみが増えるのです。
スマホをやめたことで新しくできた楽しみ
- 本や雑誌、マンガを読む
- 運動をする
- 空の色や街並みを楽しむ
- 自宅のインテリアや掃除が楽しくなる
- 家族との時間を過ごす
- 同僚や友人との会話を楽しむ
- ぼーっと考えごとする時間が案外楽しい
など、本当に人生を豊かにしてくれることに、楽しみを見出せるようになります。
また、スマホの電源を切るわけではないので必要な連絡には対応できます。SNSは、頻繁にチェックしていなくても日常生活に支障はありません。
実際にやってみると、日常生活に支障が出ることはなく、かえって普段の生活が豊かになったことを実感しています。
プチ・デジタルデトックスを続けるコツ
このように、私が感じたプチ・デジタルデトックスの効果はさまざまな場面におよびます。
1年間、ゆるく続けてきたプチ・デジタルデトックスですが、継続するためのコツについて、いくつかご紹介します。
- 通勤中のカバンのなかには、本や新聞を入れておく
- 週末は外出の予定を立てておく
- 夜は、スマホを寝室以外に置いておく
- SNSの確認はスマホでなくパソコンで行う
コツ①:通勤中はカバンに本などを入れておく
電車でヒマな時間ができると、ついスマホに手が伸びてしまいます。そこで、カバンのなかに自分の興味のある本や雑誌、新聞などを入れておきましょう。
座って待っているときに「ヒマだな・・・」と感じたら、それらを読むようにしましょう。
デジタルデトックスになるうえ、本や新聞での勉強にもつながり、一石二鳥です。
コツ②:週末は外出の予定を立てておく
家にいると、どうしてもパソコン、テレビ、スマホに手が伸びがちです。
特に休日に家にずっといるのは、人によって「ずっと家でテレビかスマホ」という人もいるでしょう。
そこで、週末はつねに外出の予定を入れておくといいでしょう。
外出といっても、遠出をする必要はありません。子供がいる家庭であれば、近くの公園やレストランへ行く、ドライブで近場をまわるなどです。
とにかく、家にいる時間を減らして、かわりに家族や友人と外出するなどすると、スマホやパソコンに触る機会がぐっと減ります。
コツ③:夜は、スマホを寝室以外に置いておく
もっとも大事なコツとして、夜の過ごし方があります。
夜、スマホを見ると、
- 睡眠時間が減る
- 睡眠の質も下がる
など、身体に大きな悪影響を与えます。枕元にスマホを置いておく人も多いと思いますが、寝られないとついスマホに手が伸びてしまいますよね。
しかし、夜にスマホなどの電子機器の光を浴びると、脳内の睡眠物質「メラトニン」が一気に減少していまい、余計に寝られなくなってしまいます。
ベッドに入る前に、スマホはリビングなど寝室以外に置き、寝るまでの間はスマホのことは忘れてしまいましょう。
コツ④:SNSはスマホでなくパソコンで見る
コツの4つ目として、TwitterやFacebookなどのSNSは、スマホでなくパソコンで見ることです。
スマホでSNSを見ようとすると、通知が来るたびにスマホに反応していまい、際限なく使ってしまいます。
また、何か投稿をするときも、スマホの小さな画面を見ながら文章を作る必要があり、作業がスムーズにいかないときがあります。
もちろん、スマホに入っている写真を投稿したいときなどは、スマホから投稿してしまった方がスムーズです。一概に「どちらの方が早いか」とは言えません。
しかし、スマホからパソコン、どちらかを使わないといけないのであれば、まだパソコンの方が影響が小さいです。
顔と画面の距離や、キーボードでのスピーディーな作業を考えると、パソコンの方が身体への負担が小さいでしょう。
SNSのダラダラ見を防ぐためにも、「SNSやるならパソコンで」を心がけてみてください。
まとめ:リアルとデジタルとのバランスを
パソコン・スマホが普及し、日常生活のデジタルへの比重がどんどん大きくなっています。
特にスマホは、ちょっとした空き時間でも気軽に使えてしまうため、仕事の時間も含めれば、ほとんど一日中デジタルに触れているという人がどんどん増えています。
それと同時に、身体やメンタルを病む人も年々増えてきています。
デジタルと病との関連性はまだはっきりとはわかっていません。しかし、デジタルの普及によって、身体や心が休まるヒマがなくなってきていることはたしかです。
デジタルを生活から完全に排除することはできません。デジタルと上手に付き合うことで、リアルとのバランスを整えることが大事です。
「なんか最近、疲れがたまってて・・・」という方は、ひょっとしたら「デジタル疲れ」かもしれません。
ぜひ一度、このゆるく続ける「プチ・デジタルデトックス」を試してみてはいかがでしょうか。