習慣

早起きは3文の徳は本当か?早起きを実践している有名人・経営者

この記事を読めば分かること

  1. 早起きは3文の徳とは
  2. 早起きを実践している有名人や経営者はどんな人がいるか
  3. 早起きを実践している人たちは朝に何をしているのか

「早起きは3文の徳」という諺があります。この諺自体は多くの方が知っていると思います。

しかし、「早起きは身体にいいよ」くらいのイメージで、早起きの効果について知らない方も多いのではないでしょうか。

実は、世界で活躍している偉人や経営者たちの多くは早起きを実践しています。この記事では、「早起きは3文の徳」の諺について、実際に早起きを実践している偉人や経営者についてご紹介します。

"早起きは3文の徳"について

"早起きは3文の徳"の定義

故事ことわざ辞典で"早起きは3文の徳"について調べると、下記のような情報が出てきます。

故事ことわざ辞典より

  • 早起きは3文の徳とは、朝早く起きると良いことがあるということ。
  • 朝早く起きれば、健康にも良いし、それだけ仕事や勉強がはかどったりするので得をするということ。
  • 「三文」とは、一文銭三枚のことで「ごくわずかな」という意味。

3文とはいくらのこと?

諸説ありますが、1文=30円ほどと言われています。つまり、3文=90円ほど

「早起きしても90円ほどしか手に入らないようであれば、早起きなんかしない方がいい」と考えてしまう方も多いのではないかもしれません。

ココイチ創業者 宗次徳二 「超早起きは30億の徳」

諺では3文の徳(90円の得)ということになってしまい、あまりメリットを感じません。しかし、ココイチ創業者の宗次徳二氏は早起きについて、以下のように語ったといいます。

「よく『早起きは三文の得』と言いますが、私に言わせれば『早起きは3億の得。超早起き(始業4時間前起床)は30億円の得』ですよ。私の場合はお客様のアンケート葉書を読むために、超早起きを必要に迫られて始めましたが、10年、20年、30年続けた今だからわかるんです。早起きをしたから今があるんだと」

引用:GOETHE情熱

ココイチは、1982年に同氏が名古屋で始めた小さな喫茶店がスタートでした。それをわずか30年ほどで店舗数1400以上まで育て上げた宗次氏。その宗次氏が「早起きをしたから今がある」というのは、説得力があります。

哀川翔 「早起きは『3億』の徳」

早起きを実践している有名人で、俳優の哀川翔さんがいます。哀川翔さんは「早起きは「3億」の徳」という本を出版しており、早起きの実践者の一人です。

著書のなかで哀川翔さんは、早寝早起きを実践することで、時間の使い方や家族との過ごし方が早寝早起きによって変わったと述べています。

「 俺、朝起きて、まだ太陽が出る前だったら「よしっ!」って思う。

昇る朝日を浴びながら、「勝った!今日1日出遅れてねぇな」ってテンション上がるよ。だって今日一日これから時間はたっぷりあって、それを自由に使えるんだもん。いい一日のスタートでしょ。」

引用:早起きは「3億」の徳(哀川翔 著)

多数の映画に出演していて、男らしく力強く生きている哀川翔さんの活力の源が早寝早起きにあるんですね。

英語の"早起きは3文の徳"

The early bird catches the worm.

(早起きの小鳥は虫を捕まえやすいように、早く起きれば何かよいことがある。)

海外でも、"早起きは3文の徳"という考えが普及しているのですね。

 

早起きを実践している有名人・経営者

それでは実際に、早起きを実践している偉人や経営者にはどのような人たちがいるのでしょうか。海外と日本でそれぞれ分けてご紹介します。

また、早起きそのものを推奨しながら、自身も早起きを実践している人たちについても併せてご紹介します。

海外の有名人・経営者

ティム・クック(3:45起床)

アップルCEO。

毎日700~800通届くメールのチェックをしている。

5:00頃、プライバシー完備のジムでエクササイズ。

ハワード・シュルツ(4:30起床)

スターバックスコーヒーCEO。

朝起きてから3匹の犬の散歩と運動を行ったのち、妻に朝食を作ってから仕事へ出かける。

ロバート・アイガー(4:30起床)

ウォルトディズニー社CEO。

仕事や趣味など朝の時間を自由に使う。

ミシェル・オバマ(4:30起床)

前オバマ大統領のファースト・レディ。

起きてからたくさんのエクササイズを行う。

バラク・オバマ(起床時間不明)

第44代アメリカ合衆国大統領。

朝起きてからウェイトトレーニングや有酸素運動を行う。

ドナルド・トランプ(5:00起床)

第45代アメリカ合衆国大統領。

朝5時から3時間くらいをかけて新聞や雑誌などのニュースを確認したり、本を読むなどの勉強をしている。

リチャード・ブランソン(5:00起床)

イギリスの多国籍企業並びにコングロマリット企業である「Virgin group」創始者。

朝をエクササイズの時間にあて、テニスやランニング、カイトサーフィンなどを行う。

ティム・アームストロング(5:15起床)

アメリカの大手インターネットサービス会社、AOL社のCEO。

5時15分に起床し、自社の製品を自分で使ってみる時間にあてている。

ジャック・ドーシー(5:30起床)

Twitter創業者。

毎朝6マイル(およそ10km)ほどジョギング。

また、瞑想も習慣としている。

トリー・バーチ(5:45起床)

ファッションブランド「トリーバーチ」のCEO兼デザイナー。

起床後、3人のお子さんの世話をしてから45分間のエクササイズを行う。

日本の有名人・経営者

豊臣秀吉(3:00起床)

毎朝4時に起きる織田信長より早く起床し、忠節をつくし、戦功をあげた。

織田信長(4:00起床)

起床してから馬に乗って、片道4キロのコースを往復。

そして往路で戦術を練り、復路で決断をしていたそうです。

加藤清正(4:00起床)

安土桃山時代から江戸時代初期にかけての武将、大名。

家訓のなかで「朝4時に起きて武芸の鍛錬を積め」と言っています。

北条早雲(起床時間不明)

北条家の21条の家訓を伝える「早雲寺殿廿一箇条」。この家訓の第2条は下記のとおり

第二条
朝は早起きしなさい
遅く起きると、家来も気が緩んで用事が果たせなくなり、主君の信頼を失う。

引用元:小田原市公式サイト

土光敏夫(4:00起床)

過去に経営危機にあった石川島播磨重工(現IHI)や東芝の再建を果たす。

「ミスター合理化、財界の荒法師、行革の鬼」と呼ばれた。

4時に起床し、散歩を欠かさなかった。食事もメザシや麦飯など、質素を心がけた。

宗次徳二(4:00起床)

カレーチェーンCoCo壱番屋の創業者。

現役中は、早朝にお客さんからのアンケートを通読。

現在は退任したが、今でも4時に起きて名古屋の大通りを掃除。

楠本修二郎(5:30起床)

「ワイアードカフェ」などを手掛けるカフェカンパニーの代表取締役社長。

起床後ランニングした後に、朝7時から会議を行うこともあるそう。

岩瀬大輔(6:00起床)

ライフネット生命保険の創業者。

勉強会や知人との会合は朝行う。

早起きを推奨する人たち

池田千恵(4:00起床)

ワタミや外資系企業で働いた経験から早起きの重要性に気づき、朝4時起きを実践。

株式会社 朝6時 を立ち上げ早起きの啓蒙活動を行っている。。

「朝4時起き」で、すべてがうまく回りだす!などの早起き関連の著書を多数執筆。

井上皓史(5:00起床)

「日本の朝を変える」を使命に、早起きコミュニティ「朝渋」を運営している。

著書に、昨日も22時に寝たので僕の人生は無敵です~明日が変わる大人の早起き術~ がある。

早起きをしている人は朝に何をしているのか

早起きを実践している偉人・経営者をご紹介してきました。彼らが朝行っていることを整理すると、偉人・経営者は朝に以下のようなことをしていることがわかります。

運動

多くの偉人・経営者が朝に運動やエクササイズなどを行っています。

朝起きたばかりには、体温が低く身体はOFFの状態になっています。OFFの状態のまま仕事に取り掛かっても、パフォーマンスはあがりません。運動し、全身の血流を良くすることで、脳に血液がまわります。こうすることで、学習能力やクリエイティブな作業の効率が格段に上がります。

実際に、アメリカのとある高校で行われた実験で、授業開始前に運動をさせた生徒と運動をしなかった生徒との間で、運動をさせた生徒は試験の結果が1.5倍以上も改善した、との結果もあります。

また、朝の光を浴びることでセロトニンが分泌されるという効果もあります。セロトニンは幸せホルモンと呼ばれ、幸福感や安心感を生むためのホルモンです。つまり、運動することで気持ちをリラックスさせ、ストレスに強くなる効果もあるのです。

仕事・勉強

朝は仕事や勉強をするのに一番適しています。その理由は、脳がもっとも活性化するのが朝だからです。

起きてから2~3時間は、脳が一番元気に活動してくれる時間帯です。特に、抽象的な思考が求められる仕事は、脳全体をバランスよく使う必要があります。イメージをつかさどる「右脳」と、言語をつかさどる「左脳」をうまく使うことで、仕事や勉強を効率よく行うことができます。

会議・打ち合わせ

会議や打ち合わせなど、人と会うのをあえて朝早い時間に設定する偉人・経営者が多いようです。

朝は、もっとも気持ちが晴れやかでいられる時間帯です。また、脳が活性化している時間帯でもあるため、会議や打ち合わせがスムーズに進みます。

最近では日本の上場企業でも、取締役会や経営会議などの重要会議体を、あえて朝早い時間に行う会社が増えてきました。それだけ、朝が重要だという認識が少しずつ広がってきているのでしょう。

早起きに関する本(参考文献)

「朝4時起き」で、すべてがうまく回りだす! 池田千恵 著

朝5時起きが習慣になる「5時間快眠法」 坪田 聡 著

まとめ

ご覧いただいたように、多くの偉人や経営者が早起きを実践しています。

もちろん、成功した要因は早起きだけではないでしょう。しかし、彼らの活力や時間の使い方はこの早起きが源泉となっていることは間違いありません。

「早起きは三文の徳」が生み出すものはわずか3文(90円)ではなく、私たちの人生にもっと大きな利益をもたらしてくれるのではないでしょうか。

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